グローブ座の来日公演を観劇

ラディ・エメルワ
マシュー・ローマン

ロンドンのグローブ座の一団が、2年近くをかけて「ハムレット」を上演して世界を回るツアーを行っています。

この一行が東京公演に来た時、フェローの平澤さんとさいたま芸術劇場に観劇に出かけました。

舞台が始まろうとすると、主役のハムレットが舞台に出てきて、客席の観客に話しかけました。「どこから来たんですか?」「シェイクスピアはよく観に来ますか?」等々

こうしてオーディエンスとの一体感が出たところで、劇がスタート。予想外のことでしたが、ごく自然な形でハムレットの劇に導入していくのはすごい!と感心。

たった10名程で旅して、一人で二役、三役をこなしています。ハムレットの母、ガートルード役の方は道化の墓堀の役も演じていました。肩の力が抜けたさりげない芝居の中に、深い奥行のある作品作りができている!感動と学びと刺激の時でした。

終演後に、ハムレット役のラディ・エメルワさんと、ホレーシオ役のマシュー・ローマンさんと話す機会がありました。「私たちはこれから日本で『ハムレット』の上演をするんです。」と話すと、ラディ―さんは「じゃ、いつかグローブ座にも来て公演したらいいよ。世界中の国から来て、グローブ座でやっている。この間、アジアの国からも来ていたよ。」と。グローブ座でシェイクスピア劇の公演?!夢のまた夢のようなお話ですが、夢を持つのは幸せなことですね。

その後ロンドンに行った時、通りを歩いていたら、このツアーの看板を見つけました。

服部道子